準中型免許の新設

現行の「普通免許」「中型免許」「大型免許」に加えて、「準中型免許」が新設されます。
準中型免許は普通免許と中型免許の間に位置づけられ、それに伴い、改正後の「普通免許」及び「中型免許」で運転できる車両総重量が現行のものより変更となります。

改正前：

改正後：

改正前に普通免許を取得している人

改正前の時点で普通免許を取得している人は、「準中型免許（５トン未満限定）」へと変更になります。

改正後に現在運転している車両が運転できなくなることはありません。

ただし、あくまで準中型の限定免許なので、制限なしの準中型免許とは運転できる車両の種類が異なる点は注意してください。

中型・大型免許を取得している人

中型免許及び大型免許を取得している人に関しては、今回の改正で運転できる車両に変更はなく、免許の種類が変わることもありません。

また、平成１９年に中型免許が新設される以前に普通免許を取得していた人は、「中型免許（８トン未満限定）」のまま変更はありません。

改正後も、中型・大型免許取得に必要な「年齢」「運転経験」の条件にも変更はありません。

準中型免許新設におけるメリット

中型免許は運転免許を取得してから２年以上の運転経験がないと取得できなかったため、最短でも２０歳にならないと取得できませんでしたが、準中型免許は１８歳から取得できます。

これにより、１８歳で運転できる車両の大きさを引き上げ、運送業などトラックの運転に係わる業務に就ける人員を、若い年代から確保しやすくなる点がこの改正のメリットであると考えられます。

準中型免許におけるデメリット

現在免許をすでに取得している人には全くデメリットはありません。

ただし、今後普通免許を取得する人は、改正前の普通免許で運転可能であった車両総重量５トンのトラック車などが運転できなくなるため、改正前に普通免許を取得した人よりも損をしているといえます。

準中型免許は普通免許に比べて、教習にかかる時間や金額も大きくなります。
また、一度普通免許を取得してから準中型免許を取得するよりも、最初から準中型免許を取得したほうが安く収まるようです。

細心の注意を払い掲載しておりますが、道路交通法の新たな改正により内容が変更されている可能性があります。

正確な現行法の内容につきましては警視庁のWEBサイト等で再度ご確認ください。

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